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大いなる存在

昨年の5月に『人生を変える生きがいの法則』という本に出会ってから、私はそれまで考えたこともなかった世界が目の前に広がっていくのを感じました。しかも、それは前から決まっていたことのように私を連れていきました。目に見えない大いなる存在が確かにあること、そして私自身がその存在に導かれている、と強く感じるようになりました。あの本を読んだ時・・・。それは本当の自分への旅のはじまりでした。

私が神様がいるとはじめて思うようになったきっかけは、プラネタリウムで、カール・セーガン博士が「この宇宙にはどうしても科学で解明できないことがある」と言ったことからです。小さい頃から星を見ることが大好きだった私は、大学生になると何度も渋谷の五島プラネタリウムに行きました。当時セーガン博士は天文ファンの間ではとても人気があり、私も大好きでした。宇宙のことが知りたくてプラネタリウムに行っているのに、セーガン博士は「わからない」と言ったのです。「解明できないことって何?」それが漠然と神様について考え始めることとなりました。

その頃に比べると、人類は宇宙についてもはるかに多くの知識を持っています。でも実際には、「もっとたくさんわからないことがあるんだ」ということを学んでしまいました。私たちの目に見える部分は宇宙のほんの4%にしかすぎません。残りの96%はダークマター・ダークエネルギーという人類が未だ知りえない何かで構成されているのです。

『人生を変える生きがいの法則』を読んでしばらくすると、何となく渇望感に襲われていました。ふと、本の中に何度も出てきた「『シルバーバーチの霊訓』から引用」という言葉を思い出しました。シルバーバーチって何だろう、と思って書店で調べてもらい全12巻のうちの第1巻を注文しました。たぶん1巻読んでいやになるだろうと思ったからです。この本はイギリス人の霊媒を通して、シルバーバーチと名乗る霊が語った、人生訓です。以前の私なら「霊媒ってうさんくさいなあ」と思い、まず手にすることのなかった本でした。それなのに気がついたら全12巻読破していました。読んでいる最中も、現実の世界では、問題が起こり、悩み苦しむいつもの私がいました。でも不思議なことにどんな時もシルバーバーチの本を開くと、その時の私が一番ほしくて必要としている言葉に会えたのです。そのあたたかな語り口と、愛あふれる言葉は、今まで私が感じたことのない安らぎを与えてくれました。シルバーバーチはその時から、私にとって一番の友人になりました。

以後、霊媒を通して語られた死後の世界の話やイエス・キリストの生涯など興味を持った本を次々に読みました。ある若くして亡くなった方の通信に、こんなやりとりがありました。「生きている者が既に亡くなった者のことを思う時、それは伝わるものなのか」という問いかけに対して、その方は「もちろんですよ、すぐに伝わります。」と答えていました。

「あの世に旅立った人間でもそれを感じ取れるのなら、神様はそれ以上の何かなのだから、神様にはすぐに思いが伝わるんじゃないかな」と思ったのです。

神様は私のことをずっと知っていて、見ていてくれて、そばにいてくれて、ずっと愛していてくれるはずだ!という思いが湧き上がっていきました。

ロンダ・バーンさんの感謝の魔法を実践しているうちに、「神様、ありがとう」が「神様、愛してる」に変わっていました。「きっと、私が愛していることもご存知だろう。そして、私が愛するほどに、宇宙の秘密を教えてくれるに違いない。」というのが信念になっていました。

そういういきさつを皆さんに知っていただければ、私が『神との対話』という本の中で次の言葉に出会った時、どれほど感動したか、推察していただけるものと思います。

「何があなたをこの書物に導いたと思うか?どうして、あなたがこの本を手にすることになったと思うか?私が自分のしていることに気付かないとでも思うのか?宇宙には偶然などというものはない。私はあなたの心の叫びを聞いた。あなたの魂の探求を見た。あなたがどんなに深く真実を求めているかを知っている。あなたは苦しみの中で叫び、喜びの中で叫んだ。限りなく私を求めた。わたしに現れてくれ、説明してくれ、真実を明かしてくれと呼びかけた。そこでわたしはいま、こうしてやさしく、誤解しようのない言葉で答えている。あなたが耳を傾けるなら話してあげる。あなたが招くなら、そばに行ってあげよう。そしていつもそこにいたことを教えてあげよう。」

次回からはこの本の内容をご紹介していきます。

『神との対話』ニール・ドナルド・ウオルシュ著/サンマーク出版