日別アーカイブ: 2016年6月18日

老けない体をつくる(未病について考える②)

杏林大学予防医学研究所所長の山田豊文先生監修の本の冒頭で、とてもすてきな言葉を見つけたので、ご紹介します。

「病気を治すのは医者でも薬でもなく、私たちの体を構成する60兆個の細胞そのものなのです。人間の体は人間がつくったものではないのですから、人間がその治し方を知っているわけがありません。だから、細胞たちに任せればよいのです。彼らの環境をできるだけ整えるのが、私たち人間の役目です。そして、その環境整備の大きな柱が「老けない体をつくる食べ方」です。何をどのように食べるか、食べないか・・・・・。毎日の食の選択が、あなたを老けさせもし、若返らせもします。」

食べ方に入る前に、細胞の話が出たので、細胞について書かせてください。私は、朝食前にストレッチを兼ねて、気功を10分ほどした後、感謝の瞑想に入ります。私を見守っていてくれる目に見えない存在のすべてにまず、感謝と愛を送ります。それから、地球の恵み、太陽、月、惑星、銀河、宇宙に対して、感謝と愛を送ります。そして、最後に、自分自身にたいして、感謝と愛を送ります。

私の体を抱きしめて、体中のすべての細胞に向けて、「ありがとう、愛してる」と語り掛けます。ハートに暖かい愛があふれてくるまで、細胞を感じます。それから足から、体の部位、臓器、骨、筋肉、血管を流れる血液、リンパ液を感じながら、愛と感謝を送っていきます。

多くの人は「自分の体」と思っていますが、私はあくまで、この体は神さまの贈り物であり、私が地球でより、多くを学び、幸せに暮らせるように、神さまが一生懸命考えて用意してくださった、尊い器であると考えています。

有限のものであり、いつかは、自然に、森羅万象にかえっていく元素の集まりです。それが、一個の人間として、このように機能していることは、奇跡です。不思議でもあり、当たり前ですが、自分を愛すれば、愛するほど、愛があふれてきます。朝、鏡を見て、にっこりすると、本当に幸せな気持ちになります。すると、一日、ほとんど誰に会っても、同じようににっこりしています。

もし、体の中で特に不調を感じているところがあったら、そこに手をあてて、あなたの愛を送ってあげてください。「まったくもう、痛くって!」と文句を言っていたかわりに、「いつもありがとう。私のために今まで休むことなく、働いてくれてありがとう。あなたのこと、今まで全然思い出さなくって、ごめんね。心から愛しているよ。」と言ってあげてください。「痛い」「重い」「不調」などの症状を出すのは、あなたに愛してほしいからなのです。

人間が誰しも、誰かに愛してもらえれば幸せな気持ちになるように、あなたの臓器も、体も生きていて、愛を必要としています。しかも、それはあなただけが与えてあげることのできる愛であり、あなたの愛を一番必要としています。

自分の体とコミュニケーションをとること、自分の体と一番の友達になってあげること、そういうふうに心がけていたら、大きな病気の前に、小さなサインとして、あなたに知らせてくれるだろうし、そのサインを見逃すことも減ってくる、と思います。

山田先生の本の中で、取り上げられていたことで、私がいいな、と感じたことを中心にまとめてみます。

1.  摂るべき油はオメガ3

細胞の膜を構成する重要な要素が脂質です。取り入れる油の質が健康に直結します。避けるべきは、飽和脂肪酸である、肉類、バター、トランス脂肪酸(マーガリン)、オメガ6に分類される、サラダ油等です。理想的なオメガ3はアマニ油です。がん治療のための食事法「ゲルソン療法」では、唯一摂取していい油と認められ、末期がんを克服させるほどの力があります。熱に弱いので、加熱せずに、サラダのドレッシング等で使ってください。

2.  骨の健康維持にはカルシウムよりマグネシウムが必要

牛乳には様々なリスクがあります。大量のタンパク質が含まれていて、肉類と同様、余計な酸を作ります。乳糖という糖分を分解するためのラクターゼという消化酵素が、アジア人は少ないため、消化不良を起こします。「カゼイン」というアレルギー物質があります。搾乳量を増やすために、人工的に成長ホルモンが投与されています。妊娠中の牛からも搾乳すると、女性ホルモンが増加し、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、不妊などを招く恐れがあります。牛のエサに含まれる農薬、抗生物質なども問題です。

マグネシウム、カルシウムのバランスが良いのは、大豆製品です。

3.  朝と夜に飲む水は宝水

朝、飲む水は眠っている間に失われた水分を補給し、全身の活動を活発化させます。夜、飲む水は睡眠中に行われる細胞修復がスムーズに行われるようサポートします。整水器や浄水器を通した質のよい水を、1日2リットル以上飲みましょう。

4.   食物繊維で腸をいつもキレイに

食生活が乱れると、腸内細菌の数も種類も減少し、全身の健康に悪影響をおよぼします。食物繊維は、腸内細菌に発酵分解されることで、短鎖脂肪酸という成分を産生し、これが、体の様々な部位の調整役を担っています。

5.   自然塩、天然塩を摂ろう

食卓塩である精製された塩化ナトリウムは、ミネラルがほとんど含まれていません。添加物のリン酸塩、グルタミン酸塩などの見えない塩分も気をつけましょう。

これ以外にも、いろいろな情報が載っていましたので、ご興味のある方は、本を読んでください。

「老けない体をつくる食べ方」宝島社発行 参照