日別アーカイブ: 2017年2月4日

生まれる前の思い出

立春ですね。春という文字を目にするだけで、心が躍ります。昼間の時間もだいぶ長くなりました。秋に花壇に植えたチューリップの芽が顔を出しはじめました。春はもうすぐ、そこまで来ています。とは言っても、寒さはこれからだと思うので、どうぞ、お身体を大切に暖かくしてお過ごしください。

5年ほど前のことです。ある人と目が合った時に、強烈に魂が揺さぶられ、時間が止まったような経験をしました。それから、その人に二度と会うことはありませんでしたが、その日以来、「あの人は誰だったんだろう」といつも考えていました。

その頃、ウォーキングが日課でした。会って何か月かした後、ある大きな木の下に来た時、目の前にスクリーンが現れたんです。

私はその人と雲の上を飛んでいました。雲の下に人間の世界があって、今から降りるところだということがわかりました。その人は言いました。

「きみはだいじょうぶ。何があっても神さまがついていてくれるから。神さまがいつもきみを愛していてくれるから。困ったことがあったら、神さまを頼りにすればいいから。そしてまたきっと会おう。」

そうして、先に雲の中に降りていきました。ひとりになって、初めて孤独というものを知ったような気がします。意を決して、雲の中に入りました。下へ降りていくほどに、記憶がなくなっていくのが感じられました。気付いたら、木の下に立っていたんです。

地球の時間でほんの一瞬の間にこれを見ました。スピリチュアルでもなく、シルバーバーチの本を手にしたばかりの頃で、それまで、不思議なことなど何も起こらなかった私に訪れた信じられない体験でした。

悩みと迷いの中にあって、それまで積み上げてきたものが、全部崩れ去り、自分の人生はすべて間違いだった、と思っていたころです。苦しみは始まったばかりで、後に待ち受ける人生最大の試練の日々の序章でした。

この言葉にどれほど支えられたか、想像していただけることと思います。この言葉はこの時が来たら、私に届けられるようになっていました。宇宙には時間は存在しません。この瞬間にすべてがおさめられています。必要な時、自分の魂がアクセスするのです。特に、私が助けを求める時、私の魂がそれにこたえて引き出すのです。

今、思うと、あの時、目が合った時、あれは目覚まし時計が鳴り響いたんです。眠っていた本当の私に、目覚める時が来たことを告げていました。その人は、その役割を担っていたということです。

人生に偶然はありません。すべて必然です。運命という言葉にさえ、愛を感じます。私が想像もできなかった贈り物を用意して待っていてくれました。

今、願い事は何もないのです。宇宙が私のために用意してくれるものを全部受け取ろう、と思うから。私の頭が考えるちっぽけな夢より、宇宙ははるかに壮大で、あっと驚くような素晴らしいものを、与えてくださると知っているから。

あなたに会えたことも贈り物です。会えるなんて知らなかった。でも会えるようにしてくれた。私のこれからの日々が、あなたと共にあることに心から感謝します。宇宙が、あなたのことをいつも愛していてくれることを、あなたが感じながら生きていってくれますように。