日別アーカイブ: 2018年1月23日

マトリックス

雪が降りました。東京都心の方が、甲府より積もったようですね。足元にお気をつけて、お過ごしください。

グラハム・ハンコックさんの本の中に、グレッグ・ブレイデンさんのお名前があり、著書を調べて、何冊か、購入しました。『聖なるマトリックス』ナチュラルスピリット刊  を読んでいます。

映画『マトリックス』にも何年か前にハマって、DVDも持っています。こちらも意識の目覚めには、たいへん役立ちます。その時の自分の目覚めの程度に応じて理解がすすむので、しばらくおいてまた見ると、前にはわからなかったことが理解できる、というような面白さがあります。

「マトリックス」という言葉が、私たちを支配するもの、のようにとらえていましたが、『聖なるマトリックス』を読んで、やはりすべては愛なんだ、と感じ意識が更に解放されています。まだ途中ですが、ここまでをご紹介します。

マトリックスの起源 :宇宙にあるすべてのものはつながっている

ビッグバンが起こるほんの一秒分の何秒か前の全宇宙は小さなボールほどの大きさに圧縮されていました。すべての「空(から)」を取り除いた状態では、豆粒ほどの大きさしかありませんでした。この時、すべてのものは物理的にもつながっていて、一つだったわけです。

ビッグバンの大爆発に伴う大きな力が、「空(から)」の世界を引き裂くように走り抜けた時、熱や光だけでなく、これから誕生する可能性のあるすべてのエネルギーパターンを運んできました。このエネルギーの網もしくはクモの巣は、私たち自身や周囲の環境などすべてのものを構成する量子の本質として宇宙全体に拡大し続けています。

1997年、スイスのジュネーブ大学で光子と呼ばれる光の粒子に関する実験が行われました。一つの光子を二分割し、まったく同じ性質を持つ光子の「双子」を作り、逆方向に発射し、終点はどこから見ても同じに見える通路を二つ設け、どちらかを選択するように仕向けられていました。

実験結果は、何度やっても、二つの光子は同じ通路を選びました。コミュニケーションをとる手段はなかったのに、依然としてつながっているかのようにふるまったのです。この現象は「量子エンタングルメント(量子もつれ)」と呼ばれます。

ビッグバンでできた光子も粒子もお互いの一部でした。いったん何かと何かが結びつくと、両者が物理的につながっているかどうかに関係なく、その結びつきは常に保たれます。

130億年前から200億年前に、豆粒ほどの大きさの宇宙の内部で融合していたすべてのものは、現在でもつながっているのです。マックス・プランクは、すべてのものをつなげるエネルギーを「マトリックス」と呼びました。

私たちが意識を向けたものが、この世界の現実となる

「二孔(スリット)」実験 : 孔(あな)が一つだけあいた壁を通過する時は、電子は最初から最後まで、粒子としての性質をかえることはありませんでした。ところが、孔が二つある時は、出発点では粒子であったのですが、途中でエネルギー波となり、二つの穴を同時に通り抜けます。到達点にはエネルギー波だけに見られるパターンが観測されました。科学者が「量子の奇妙なふるまい」と呼ぶ現象の一例です。

このようなことが起きるのは、二つの孔が存在し、そこを通過できることを、電子が知っていなければなりません。意識をもたない電子が知ることは不可能だと考えられます。それを知っていたのは実験を観測していた人間だけです。電子のふるまいを決定づけたのは、その観測者の意識だったのです。

 

ここまで、量子物理学の世界を見てきましたが、大切なのは、それをどう、自分の世界、生活の中で活用していくか、ということです。本の内容は、それを教えてくれるでしょう。次のひだまりをお楽しみに。