『ゴッド・コード』

グレッグ・ブレイデンの『ゴッド・コード(遺伝子に秘められた神のメッセージ)』ダイヤモンド社 刊 を読み終わりました。

読みながら、何度も心が震えました。皆さんに、この本の内容をご紹介できることを、とてもうれしく思います。この本の一番のキーである、遺伝子に隠された秘密を今日は、お伝えします。できる限り、わかりやすく、とは思いますが、伝えきれるかわかりません。良かったら、本も読んでみてください。グレッグ・ブレイデンさんの人類への愛もとても感じますし、ご自身のエピソードにも、胸打たれる場面がたくさんありました。

 

世界のすべては火、空気、水でできている

その秘密は『カバラ』の中の『形成の書』に見つけることができる。人間が天と地をつなぐものとして創造された、ずっと前の出来事として、空気、水 、火がお互いにどう、関係していたかが、ヘブライ語の文字で書かれている。

神が宇宙をつくった時に使ったとされているヘブライ語の22の文字の中の基本母字、Alef(A)・Mem(M)・Shin(Sh) がある。

主なる神は 息から Alef の文字をつくり 、水から Mem の文字をつくり、火から Shinの文字をつくった。

この空気(息)とは窒素(全大気の78%)のことで、水とは酸素のこと(水の中の85.8%は酸素)で、火は太陽のエネルギーである水素(71%の水素と27.1%のヘリウム)のことを表している。

空気  →  窒素            水 → 酸素                火→ 水素

文字と数とに一対一の関係を持たせた「数秘術」を使って、元素記号の質量からアファベットとの関係を見ていく。

水素(元素記号 1)   → 1

窒素(元素記号 14)→1+4= 5

酸素(元素記号 15)→1+5=6

 

アラビア語文字での神の名  (左)       ヘブライ語文字での神の名 (右)

Y(YA)=10(1+0=1)   Y (Yod)=10(1+0=1)

H (HA) = 5                  H (Hey ) =5

W (V ) (WAW ) =6          V (Vav ) =  6

(   YHVH ヤーヴェ=神の名)

そしてこの3つのものから神は世界をつくった。(4つ目の元素)

1 +  5  +  6  =   12  (炭素の元素記号)

DNAに含まれる4つの塩基(アデニン・チミン・シトシン・グアニン)の化学要素はすべて、水素 (Yod) 、窒素(Hey)、 酸素(Vav) 、炭素( Gimel)  からなる。

神の名 YHVH に対応する化学物質、水素、窒素、酸素はすべて色も匂いもない目に見えない気体である。これは、「神はどこにでも存在しているが、目に見えない形をとっている」ということを表している。

一方、人間を表す YHVG が、神の名 YHVH と異なる文字は4番目の G だけであり、この最後の文字(炭素)こそが、人間の体に 色、味、組織、音を与えている。人間に現実をつくりだしている元素である。

YHVH は  YH としばしば省略され、同じものだとされる。YH は永遠なるもの、と訳される。この「永遠」という側面が、神にも人間にも入っており、私たち人間の存在がずっと続く永遠な何かであることを気づかせてくれる。人間は遺伝子的に神の50%の永遠を意味するコードを持っていることになる。

残り半分(VG)は、神との異なったレベルの関係を表している。ヘブライ語で VG という文字は「体の内部」という意味である。

「God / Eternal within the body」(体内にある神・永遠なるもの)

ヘブライ語の原書には、神は人間を完全につくり上げる直前に創造を止めたとされている。つまり、神は、世界や人間の本質を完成させるのに、自ら変化し進化していくという、創造のプロセスに人間を参加させたのだ。

新約聖書の中には、「わたしたちは生ける神の神殿なのだ」と書かれている。グノーシス派の文書では「人間の体だけが神の魂を保持できる形をしている」とされている。

 

なぜ、愛や喜びや感謝や思いやりを胸に抱くと体が燃え立つような想いにかられるのか、それは、それが神の本質であり、私たちの中で神と一体化するからなのだと思います。瞑想の時、深い呼吸からはじめるのは、空気の中にある神そのものと同調していくことで、炭素ボディの肉体から離れ、神そのものとして、意識をどこまでも拡大していく経験をもつことができるからではないか、と思います。

すべての人の中に神のコードが入っている、ということを思い出すとき、私たちは違いを超えて、一つになれる可能性をもった種であり、そのように意図して創られたものであることがわかります。

これから、何が起ころうとも、この事実がある限り、人類はきっと、どんな危機も乗り越えていけると信じます。どんな時も常に神とともにあるのですから。