生きることは愛を深めていく道

「私が今までに見たものが愛の証であるなら、まだ目にしていないものもきっと愛に違いない」      ~シルバーバーチの霊訓より~

生きていくということは、この過程を深めていくことだと感じています。苦しいこと、理不尽に思えること、つらいことは、その中にいる時は、逃れたい、早く嵐が通り過ぎてほしい、と願うだけで、意味を考えている余裕もないし、神様に答えを聞いても、教えてもらえることはありません。

その時、自分を支えるものは、自分の信念だけでしょう。自分が本当の自分から乖離(かいり)しているほど、エゴが自分を守るための判断を受け入れてしまいますが、人生の諸問題に真摯に向き合ってくると、自然にエゴが落ちて、傷ついてもいいから、自分に正直に生きよう、という判断を下せるようになります。

前に、「神様のテスト」というタイトルで書いたことがありましたよね。私が一番苦手とする問題が課されていました。「自分さえあきらめれば」「自分が自分を引っ込めれば」うまくいく。だけどそれって、愛だろうか。自分に嘘をつくことは愛だろうか。人を立てる(傷つけない)ために、自分をおろそかにする(傷つける)ことを神様は望んで、このテストを私に受けさせているのだろうか、と自問したものです。

自分の気持ちを通して、自分をさらけだして、神様の本心を知ろうとしました。相手と思っているのは、すべて、私が学ぶための役割を演じているにすぎなくて、その人がしたことを、いいとか悪いとか、ひどい人とか思うことよりも、神様の真実を聞きたかったのです。

気が付くと、課題は修了していました。まるで病巣が自然に治癒していたようです。私がしたことは、一番怖い場面で、自分に嘘をつかなかった、ことだけです。この方法が適切かどうかの自信はありませんでしたが、後悔はしませんでした。

その時の私の対応を神様が喜び、問題解決に繋がっていたことが今はわかります。もし、逃げていたら、何度でも同じような問題が気づくまで起こってきたでしょう。

一つ問題をクリアする度に、愛に目覚めていきます。それは自分で解決し、自分の力で選び取った勝利です。もう二度と誰にも奪われない真実です。

この喜びを胸に、今日も生きていきます。これからもきっと、またいろいろあるでしょう。地上にいる限り、学べることはたくさんあるはずですから。でも何があろうとも、すべては私が愛を深めていくために起きているんだと今は知っているので、ただ安心して、前進していきます。

人生は奇跡に満ちています。あなたにもきっと、何か起こっているでしょうね。あなたが、きっと乗り越えて、思いもしなかった喜びを手にしていくことをうれしく思っています。「ひだまり」が、いつかどこかであなたが、くじけそうになった時、前を向く励ましになればと思っています。