今日の午後、バラの苗を4本、植えました。この時期は、パンジーの苗やチューリップの球根の植え付けが毎年の恒例行事です。今年は、ほおじろえいいちさんの「レムリアの薔薇」のDVDを見てから、更にバラの花の虜(とりこ)になり、育ててみたいバラがたくさんできました。
一番育ててみたかったのは、「プリンセス・ドゥ・モナコ」。モナコ公国王妃となった女優グレース・ケリーに捧げられたバラです。白地にピンクのふちどりのある上品で美しくかわいらしい花です。「レムリアの薔薇」のDVDの映像の中でも、特に心惹かれたバラでした。このDVDはバラの好きな方には特におすすめします。
この苗を含めて、4本セットのものを購入しました。ダブルディライトというつるバラ、こちらはクリーム地に赤の覆輪です。熟した果物のような甘い香りがとても魅力的だそうです。
イントゥリーグという上品なワインレッドの花を咲かせる苗も入っていました。濃厚なダマスク香があり、ベルベットのような質感で、妖艶な美しさがある、ということです。
もう一本は、天津乙女(あまつおとめ)という品種です。日本人の作出した花で初めて世界的評価を得た記念すべき品種ということでした。黄色いふっくらした花が咲きます。
バラの植え付けには、結構大きな穴を掘らないとならないのですが、夢中で掘っていたら、ずいぶん時間がたっていました。我を忘れて、バラの花のことだけ考えて植え付け終わると、とても幸せな気持ちに包まれていました。
バラの花は、「花の女王」と言われていますが、君臨するイメージではないのですよね。とても癒しのエネルギーを発しています。
以前、天使のチャネリングのサイトで「マダム・アイザック・ペーリエ」というバラは慈悲のバラとして紹介されていました。すぐに取り寄せて植えました。自宅の庭に咲いています。
前回のひだまりの写真のバラは「アブラハム・ダービー」というイングリッシュローズです。待合室から、見かけて、あんまり美しいから写真におさめたのですが、その写真を見る度、ため息をついていました。オールドローズやイングリッシュローズは巻きが深くて、花屋さんで見かける現代的なバラとは違う魅力があって、一時期、とても凝っていました。
まだ、植え付けスペースはありそうなので、来年の秋までに、どんなバラを植えようか、と悩む楽しみが増えました。
黄色のモッコウバラは気がついたら枯れていました。植えてから14年ほどたちますが、この夏の暑さで弱ってしまったのかもしれません。
「ピエール・ドゥ・ロンサール」というバラも美しくて、とても気に入っていたのですが、日当たりがあまりよくないところに植えてしまったので、数年で枯れてしまいました。
花との出会いは、人との出会いに似ていると感じます。今回の4本セットは、セットで買ったほうが断然お得だったので、セットに決めたのですが、「プリンセス・ドゥ・モナコ」以外はどんなバラかほとんど知りませんでした。植え付けてから、調べてみて、どのバラも、そのバラだけの魅力や特徴があって、夢がふくらみます。
もしかしたら、生涯出会うことがなかったかもしれません。バラの花は本当にたくさんの品種があって、それも素敵な花ばかりです。こうやって、私の元を訪れてくれたバラはきっと、ご縁のあるバラなんだと思います。これからは、もっと心を込めて、大切に育てていこうと思いました。
バラのことをいろいろ調べていたら、「姫野ばら園 農場日記」というサイトに行きました。八ヶ岳北麓にあるバラ苗専門店です。
そちらの代表である姫野さんのブログの中で、「惹かれる、ということ」が書かれていました。
花を専門に育てるということは、好きなだけではできない厳しさもあると思います。その厳しさも含めて、花を育てる喜び、花が与えてくれる喜びがあるから続けていけるのだろうと思いました。心に響いた言葉をご紹介します。
「『惹かれる』という心の動きには、私達が忘れてしまっている、だけど本来は失われていない魂の目的を、思い出すためのヒントが詰まっていると感じます。
その人がその人らしく、いちばん輝ける人生の舞台を『惹かれる』気持ちが教えてくれている、そんな気がしてなりません。
『惹かれる』気持ちは、私達が希望を失わずに歩いて行けるように、また天から託された使命を果たせるように、人々の心にそなわった道標、守護の力なのだと感じております」